クラウドファンディングを成功さるのテクニックとは?
最近、クラウドファンティングという用語をよく耳にしますよね。
有名人でいうと、キングコングの西野さんが利用していたことでも知られています。しかし、いざやってみようとしても、リターンを上手く設計できない…そんな方も多いのではないでしょうか?
今回は、前提となるクラウドファンティングの知識と成功させるためのコツ、上手なリターン設計について、お話しようと思います。
目次
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クラウドファンティングとは
まずクラウドファンティングとは具体的にどういったシステムなのでしょうか。
クラウドファウンティングは、インターネットを通じて、自分の活動やビジネスを応援してくれる人から資金を募るというシステムです。元々、アメリカで利用され始めたものではありますが、近年では日本でもその名前は広まりつつあるため、一部の業界に留まらず、多くの個人・事業がクラウドファンティングを利用し始めています。
クラウドファンディング用語:リターンとは
クラウドファンティングを行う上で、重要になってくる単語が「リターン」です。
「リターン」とは、支援者に対してモノやサービスなどでお礼をすること。
飛騨牛など高級食料であったり、一風変わった家電からオリジナルTシャツなどリターンの種類はクラウドファンティングを利用する企業や、支援者の支援額によって様々です。
リターンなしのクラウドファンティング
クラウドファンティングは「1.購入型」「2.寄付型」「3.融資型」「4.投資型」の4種類に区別することができます。
1.購入型クラウドファンティング
これは先ほど述べたリターンがあるクラファンです。気に入ったプロジェクトに対して支援者が投資を行い、そのお礼としてモノやサービスがリターンとして返ってきます。なお、有価証券に該当するリターンは、クラウドファンディングサイトの運営会社に特殊な許認可が必要になるので、設定できないところが多いです。
2.寄付型クラウドファンティング
これはリターンなしのクラファンです。支援者がお金をだしてプロジェクトが遂行され、団体によっては手紙や写真などで成果が送られてきます。社会貢献プロジェクトや復興支援、貧困問題などに関係するプロジェクトを中心に寄付型クラファンが利用されている傾向にあります。
3.融資型クラウドファンティング
別名ソーシャルレンディングといい、資産運用したい投資家(支援者)がお金を借りたいと思っている人に貸すというシステムになっています。
寄付型・融資型とは異なり、投資の性質が大きい事が特徴で、投資家(支援者)はお金としてリターンを受け取る事が可能です。
4.株式投資型クラウドファンティング
こちらは、スタートアップ企業のような、成長性と新規性の高いビジネスモデルをもつ若い企業の株式を、小額から購入できるという仕組みです。株式を購入した会社が、売却もしくは上場した際に株式を売却することで利益を得ることができます。基本的に個人では利用できません。
目的や、事業内容などによって、適切なタイプのクラウドファンディングを選択してみてください。
今回は、国内では最も規模が大きく、ちゃんと設計できれば初心者でも成功しやすい、購入型クラウドファンディングに焦点を絞って解説していきます。
クラウドファンティングを成功させるコツ
では、クラウドファンティング・通称クラファンを成功させるには具体的にどういった行動をすればいいのでしょうか。
クラファンにおいては、基本的に無名な団体や人よりも、世間での知名度が高く信頼されている団体や著名人の方が資金は集まりやすいとされています。何故ならば、クラウドファンティングは支援者と企業・団体の信頼関係で成り立っているからです。
ですが、クラウドファンディングを設計する時点で社会的な知名度が無くても成功した事例は数多くあります。重要なのは、クラウドファンディングのストーリー設計と、プロジェクト公開初期の支援者の獲得です。
1.身近な人物に寄付を募る
まず、初めに自分の店の常連さんや、昔から信頼関係のある友人などに声をかけてみましょう。折角ネット上で資金調達しているのに、知り合いからお金を貰うのはちょっと…と思う方も多いかもしれません。ですが、プロジェクト公開初期に重要になるのは「盛り上がっているプロジェクトである」と、直接あなたを知らない多くの人に認識してもらうことです。
実は、クラファンを成功させるカギとなるのは最初の二日間であると言われています。早い段階である程度資金調達ができていると、場合によってはサイトの上位に表示されたり、公式SNSが告知してくれたりして、注目度も大きく高まります。
ここで重要となってくるのが、先程述べた信頼関係のある知り合い達です。実際にプロジェクトを成功させる事ができている企業は、初めに、以前から交友のある知人からプロジェクトを支援してもらい、サイト内で注目度を高め、そこから新規支援者を確保していきましょう。
2.SNSを利用する
次に、より多くの人の目に留まるよう宣伝に力を入れます。
クラウドファンティングのサイトは、ごく一部の新しいもの好きを除けば、常時チェックしているという人は少ないでしょう。多くの人は、別の媒体でプロジェクトを発見し、そこからリンクを踏んでページを閲覧しています。従って、クラウドファンディングサイト外での発信力を高めなければ、いかに意義のあるプロジェクトや魅力的なリターンのあるプロジェクトでも、初期の流入を高めることはできません。そこで最も重要になってくるのがSNSの運用です。
SNSを利用したクラファン宣伝をする際には、TwitterやInstagramを主流に活動し、バズる仕掛けづくりをしていきましょう。
クラファンのリターンに相応しいものとは
クラウドファンティングを成功させる上で最も重要になってくる工程があります。それが「リターンを設定する」ということです。
リターンを設定する上でポイントとなってくるのが、
1. 支援額に応じて複数のリターンを用意する
2. ニーズに合わせたリターンを意識する
3. リターンの在庫数をあらかじめ決めておく
の3つです。
詳しく説明していきます。まず「支援額に応じて複数のリターンを用意する」ことについてです。クラウドファンティングにおいてそのプロジェクトにいくら出せるかは人それぞれ異なります。支援したいという気持ちの大きさは同じでも、それぞれの経済状況に応じて支援できる金額は異なってきます。クラファンを成功させるには、支援額に幅を持たせ、様々な人が支援できる事が重要なのです。しかし、支援額が1万円の人と2万円の人のリターンが同じ内容では、当然2万円の人から不満が出ます。
二つ目は「ニーズに合わせたリターン」を用意することです。
これは例えば飲食店の開設支援のプロジェクトなら、開店後の割引券や優先予約のチケットなどが考えられます。アイドルが写真集を出すプロジェクトなら、写真集だけでなく、オリジナルキーホルダーや、手渡し会の参加権等でしょう。また、モノやサービスなどの金銭的価値に置き替えられるリターンだけでなく、心情的なリターン、つまり支援者への手紙や結果報告をリターンとする項目を作っておくとよいとされています。
三つ目は、「リターンの在庫数をあらかじめ決めておく」ことです。
これは、リターンの説明欄のところなどに限定◯◯個などと記載することで、特別感を出し、売り切れる前に購入してもらう事ができます。またプロジェクト開始直後に数量限定割引や特典をつけることも一つのテクニックです。先ほども述べましたが、クラウドファンディングのプロジェクトは如何に初期の支援者を獲得するかにかかっています。リターンの設計も「最初期に発見したお得感」を醸成できる構築にするのが良いでしょう。
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